開校百三十五周年記念樹 由来記
昭和十七年、当時の駐日米国大使 故ジョセフ・グルー氏が、戦争のため米国に帰国するに際し、日米間の平和を願って大使公邸の庭園に一本の桜を植えた。植樹に際し、故グルー氏は、「桜が咲く頃、時計の振り子が戻るように平和がよみがえる」と語ったという。
その「グルーの桜」は、戦後に一度枝分けされ、現在も大使公邸に花を咲かせている。
そこからさらに取り木した「三世」のこの桜は、故グルー大使の平和への願いと日米親善の思いを伝えている。
この「グルーの桜」の由来を母校に伝えようとした一人の本校卒業生の発意を受けたジョン・ルース駐日米国大使の好意により、このたび麻布小学校に寄贈された。
本年は学校創立百三十五周年にあたり、同窓会記念事業の一環として、ルース氏の臨席のもとに植樹したものである。
平成二十二年十月十九日
寄贈 在日米国大使館
協力 港区立麻布小学校同窓会
記念業事業計画概要